筑波大の永田恭介学長の会見で生じた疑念
この日程重複は宮内庁の中では大問題となっていたが、あくまでも内部的な話である。深刻度から考えると、もっと重大な懸念が浮上していた。それは2月24日に行われた筑波大の永田恭介学長の定例会見である。筑付高進学に際し、悠仁さまが活用した「提携校進学制度」についても言及。だが、その内容があまりにも中途半端で、かえって疑惑を深める結果となってしまったのだ。
提携校進学制度は2017年に筑波大とお茶の水女子大の間で結ばれた。両校の付属校に在学する生徒は、成績や学力検査で基準に達すれば、お互いの付属校に入学できるというもの。18年度から5年間にわたって運用される時限措置だった。この制度がつくられたのは悠仁さまが中学進学を控えていた時期。悠仁さまが筑付中に入るために設けられたのではないかと見る向きが多かった。しかし、この時は見送られ、今回、高校進学の際に活用することになった。22年度は時限措置の最後の年度だった。
■提携校進学制度を熟知した当事者
「永田氏はお茶の水女子大との間でこの制度を締結する時の学長であり、まさに当事者。その経緯は熟知している。2月の会見では、悠仁さまのために制度が設けられたのではないかという点については否定しながらも、納得いく説明はなかった」(宮内庁担当記者)
だが、永田学長はこの件に関し、沈黙を通したわけではなかった。これまで悠仁さま以外にも制度を使って入学した生徒がいると強調した。
「若干名としているが、具体的な人数は一切、明かさなかったため、制度がブラックボックス化している疑念が生じた。さらに永田氏は制度を27年度まで延長すると表明。いかにも取ってつけたような感じで、逆に悠仁さまのための制度であったことを強く印象づけてしまったのです」(同)
これだったら喋らないほうがよかったという声も聞かれるが、「永田学長は”オレがオレが”といったタイプでいつもひとこと多い」と、筑波大の教授の一人は話す。批判が出ていることを知ってか、3月24日の定例会見では永田学長は提携校進学制度には触れず、警備強化策についての話に終始した。いずれにしても、筑付高に通われる悠仁さまが周囲の大人たちに足を引っ張られることがないように願うばかりだ。
眞子さんや佳子さま、悠仁さまについても「長女」、「次女」、「長男」といった呼び方をしています。一方、小室圭さんについては、婚約内定会見が行われた2017年や翌年のお誕生日会見では、<小室さんの印象ですけれども>、<小室さんに関わること、これが毎週のように週刊誌等で報道されていることは->と、小室さんという名前を自然に出されていました。
しかし、結婚問題が長期化し、原因となっている金銭トラブルについても一向に解決の兆しが見えない中で、小室さんというキーワードが出なくなりました。そして長かった結婚問題に終止符が打たれ、長女の眞子さんは小室さんと無事に結婚することになりました。
これで小室圭さんは、長女の夫という「家族」になったわけです。そんな中で行われた秋篠宮さまのお誕生日会見。秋篠宮さまは、家族の圭さんに対して「夫の方」と呼び、小室さんとの距離感を感じさせました。10月18日、眞子さんとの結婚のために、米国から帰国していた小室圭さんは、秋篠宮家を訪問します。
秋篠宮ご夫妻は、圭さんと面会する時間を設けましたが、これから家族になる圭さんと20分ほど話をしただけで終了したということに違和感を感じました。そして、皇室で行われる結婚関連の儀式を行わなわないという判断をしたのは「私の独断」だと明かにされました。
儀式を行わなかった理由は、秋篠宮さまが以前から求めていた、多くの国民が納得して祝福してくれる状況を整えることができなかったことです。先の会見で秋篠宮さまは、こう述べられました。<この春に娘の夫がかなり長い文書を出したわけですね。
あれを読んでどれぐらいの人が理解できるかこれはもう私の独断です、私の個人の考えとして、あれを読んでみんながすぐに状況を整理して納得できるというものではないと私は判断しましたこのように、金銭トラブルに対して小室母子が適切に対応していないことに対して苦言を呈されています。
また、お二人の結婚後に行われた結婚会見については、<双方向での会見という形にしてほしかった><私としては自分の口からそのことについて話をして、そして質問にも答える,そういう機会があった方が良かった>と述べられ、金銭トラブルに対して説明責任をきちんと果たすことができていないと思われているご様子です。
秋篠宮さまをはじめ、多くの国民も反対していたお二人の結婚ですが、眞子さんは、そのような声に耳を傾けることなく、小室さんとの結婚に突き進みました。眞子さんと比較されることの多い黒田清子さんですが、清子さんの結婚相手に関しては相当の配慮があったといいます。
清子さんは、当時の天皇ご夫妻の長女で、身位の高い皇女にあたります。現天皇家の長女・愛子さまと同じ立場ということになります。そんな清子さんの結婚相手である黒田慶樹さんについて詳細な情報を公表することについて、当初は消極的だったといいます。
上皇后美智子さまや皇后雅子さまが結婚した時代は、結婚相手の家系図が国民に向けて公開されることが当たり前でした。両親をはじめ、親族の職業や出身地なども詳しく報じられていました。
清子さんを良く知る人物は、「しかし清子さんからは、黒田慶樹さんと結婚するにあたり、相手がどういう人であるといった細かなことまで、自分たちから情報を提供することは、好ましくない、という考えであった」と話し、清子さんが「皇族という立場の自分と結婚してくれる相手に、余計な負担をかけたくない」という考えがあったといいます。
秋篠宮家の次女・佳子さまは、早く皇室を出て自由に民間人として暮らしたいとお考えだといいます。ある皇族女性は、「皇室から出るためには結婚しかない」と話しているといいます。皇室を良く知る人物は、この件についてこう指摘します。「皇族と結婚する相手は、マスコミに追いかけられ、プライバシーもない生活に巻き込まれる。
そうしたリスクを受け入れても自分と結婚してくれる相手は、できる限り守りたいという心情をお持ちになるのは、自然なことです。秋篠宮さまの会見からは、小室圭さんに対する複雑な心境が明確に伝わりました。
一方で、眞子さんは、世間には不自然に思えるほど相手をかばい続けました。逆にいえば、皇族が『私のような立場にある女性と結婚してくれる相手』という心情にならざるを得ないほど、追い込まれている現実がある、ということでしょう」
女性皇族がこのような気持ちを持ってしまう皇室の特殊な環境について、これからの皇室の在り方を考える上でもしっかりと議論すべき時期に来ているのかもしれません。11月30日、秋篠宮さまのお誕生日会見が行われました。
その中で秋篠宮さまは、長女・眞子さんが複雑性PTSDを患われた原因のひとつとして考えられている、インターネット上の書き込みについての記者からの質問に対して、「なかには確かに相当ひどいことを書いているのもあるわけですね」と述べられました。
このご発言を受けて、皇族方がネット上の投稿を気にしておられるということに驚いた人も多かったのではないでしょうか。ある皇室ジャーナリストは、この件についてこう話します。
「かつては皇室の方の情報収集の手段は限られていて、新聞広告で気になった雑誌記事のタイトルがあれば、それを宮内庁職員に伝え、彼らが切り抜いてファイルにして持って行っていました。しかし今は天皇をはじめとする皇室の方は各自がパソコンや携帯電話をお持ちで、ネット記事を見たりLINEなども活用されています」
秋篠宮家では、眞子さんや佳子さまもスマホを持ち、同級生らとLINEで交流されているといいます。ある宮内庁担当記者は、「天皇・皇后両陛下も御所ではパソコンなどで日常的にネットを利用しています。ご一家が毎年夏に静養される那須では、天皇陛下がネットを駆使してロコミを調べ、現地での訪問先を決めることもあるそうです」と話します。
皇室ジャーナリストの山下晋司は、「皇族もネットを使える以上、ネット上の誹謗中傷もダイレクトに目に入ってきます。秋篠宮殿下は記者会見で、バッシング報道はこれからも続くというご発言をされましたが、報道の規制も皇族方がコメントを見ないようにするのも難しい。
これからも宮内庁はネットの扱いに気を揉むことでしょう」と話し、ネット社会での情報管理の難しさを指摘しました。メキシコの大手メディアは30日、「日本皇室、小室眞子さんと圭さんの結婚式で創作報道した媒体を告訴も」の見出しで、秋篠宮さまが同日に行われた記者会見を報じた。
月間閲覧者数1億1000万超を誇る同サイトは秋篠宮さまが結婚問題に関する報道の中で、事実に基づかない誹謗(ひぼう)中傷を報じたメディアに対して苦言を呈されたことを報じ、その中で、秋篠宮さまが会見で述べられた次のご発言を引用しています。
「週刊誌を読んでみると非常に何と言いましょうか、創作というか作り話が掲載されていることもあります」
「(ネットの書き込みなど)中には確かに相当ひどいことを書いているのもあるわけですね。