宮内庁は、国王の代理としてふさわしい者が参列することが慣例であり、天皇陛下が戴冠式に出席したことはなく、秋篠宮ご夫妻に参列を依頼したと説明しており、また、宮内庁は天皇皇后両陛下に相談したとも述べています。しかし、それでも抗議の声は止みません。イギリス史の専門家である関東学院大学の君塚直隆教授によると、戴冠式には国王や女王クラスは参列せず、名代を派遣するという慣例があるとのこと。
週刊誌も実情を報道
君主の格は在位年数によって決まるため、新国王よりも来賓の方が格上の待遇を受けることになるため、各国が国王の名代として王子や王女などを立てるようになったようです。過去数年間を振り返っても、皇太子クラスが参列する例が多いのですが、それでも今回の秋篠宮ご夫妻の参列に対しては批判が集中しているとして、週刊新潮は次のように報じています。
「秋篠宮ご夫妻出席を発表 5月の英国王戴冠式――宮内庁」と、メディアが一斉に報じたのは3月13日のことだった。
この日、宮内庁の池田憲治次長は定例会見の場で、5月に英ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われるチャールズ国王の戴冠式に、秋篠宮ご夫妻が参列される方向で準備すると発表した。
この決定には、当の宮内庁の中からもため息が聞こえてくる。すでにこの件で、庁内には抗議の電話やメールが殺到。その対応に苦慮しているというのだ。
英国王の戴冠式に秋篠宮ご夫妻が参列なさることは、2月14日発売の「女性自身」が報じたのを皮切りに、新聞・テレビも宮内庁と政府の間で調整が行われている旨を伝えていた。
「報道後、国民から宮内庁へ寄せられる問い合わせの大半が、戴冠式に関してのものです」
そう明かすのは、さる宮内庁関係者だ。
「皆さん問題視されるのが、なぜ秋篠宮ご夫妻が選ばれたのかということです。いわゆる“小室騒動”が起きてから、さまざまな問題が世間で言われてきたので、戴冠式に参列されることになれば“日本の恥だ!”と激高する方もいるようです。“天皇皇后両陛下や愛子さまに参列していただくことはできないのか”といった声もあるそうで……」
ちなみに戴冠式は5月6日の予定だが、5日後には天皇皇后両陛下主催の「春の園遊会」がある。
「抗議の中には“宮内庁が園遊会を5月にねじ込み、天皇ご一家を渡英させないようにしているんだろう”などと疑念を呈する方もいます。確かに『春の園遊会』は例年4月に行われていますがね。それは5月8日に新型コロナウイルス感染症の分類が『5類相当』に引き下げとなるのを待った結果、順延されただけ。また天皇ご一家が戴冠式に参列されても、日程的には園遊会へのご出席は可能です。そうしたことを丁寧にお伝えしようとしても、“(宮内庁は)秋篠宮家からカネをもらっているのか”などと言われ、納得していただけないのです」(同)
そうした声を意識してか、先の次長会見では「英国側から元首かその代理の出席を願う通知が来た」ことを踏まえた上で、宮内庁として秋篠宮ご夫妻に戴冠式へ参列していただくに至った理由は以下の二つだとしている。
(1)外国王室の戴冠式には従来から皇太子クラスが参列し、天皇陛下が出席した例はないこと
(2)天皇皇后両陛下は生前のエリザベス女王から国賓での招待を受けていたが、コロナ禍で延期となっており、そちらを早期に実現する方向であること
さらに池田次長は決定にあたって“天皇皇后両陛下に相談した”と付言することも忘れなかった。寄せられた抗議を意識してか、「天皇ご一家渡英待望論」の火消しに努めたのであった。
このように、秋篠宮家ご夫妻の英戴冠式参列に関して、国民からは批判の声が上がり、宮内庁は必死に火消しに務めるといった状況が続いています。
テレグラフ紙が両陛下の招待を暴露
そうした中、先日、英高級紙『テレグラフ』が、チャールズ国王戴冠式のゲストリストを公開し、その中に、秋篠宮ご夫妻ではなく、天皇皇后両陛下の名前が書かれていたことが注目を集め、物議を醸しています。
「2023年5月に、イギリスでチャールズ新国王の戴冠式が開催されることとなり、世界中から注目を集めています。この式典に、天皇皇后両陛下が招待されたことが明らかになり、ネット上で物議を醸しています。
この招待については、宮内庁が公式に発表していなかったため、英国メディアが報じるまで日本国内での知名度は低かったのです。ところが、この度、英国のテレグラフ紙が、“天皇皇后両陛下が英戴冠式に招待された”ことを暴露したことで、国民からは激しい怒りが寄せられています。
こうした中、天皇皇后両陛下ではなく、秋篠宮ご夫妻を英戴冠式に参列させようとした宮内庁の行為に再度批判の声が上がっています。今後、宮内庁は国民の期待に応え、秋篠宮ご夫妻の英戴冠式参列をキャンセルとし、両陛下に英戴冠式参列の依頼を行うなど、信頼回復のための措置を講じることが求められるでしょう」(皇室ジャーナリスト)
こうした情報に関して、Twitter等のSNSでは次のような書き込みがみられました。
これが事実に近いものだとすると、やはり「だって前例ないから〜。園遊会もあるしー両陛下はどうせ国賓招待が待ってるしょ〜?」を言い訳に、宮内庁が新国王の願いを無視し暫定夫婦の参列をゴリ押ししていると考えて良さそうです。